米国のウクライナ政策に変化か 米国務省のナンバー3、ヌーランド国務次官の退任が意味するもの

2014年のマイダン革命の前からウクライナを強力に支援してきたヌーランド国務次官は国務省ナンバー2の国務副長官になることはなく退任することになった。国務副長官にはアジア専門のカート・キャンベル氏が先月、就任している。これが意味するものは何か探ります。

写真:国務省を退任するビクトリア・ヌーランド国務次官

武末幸繁(たけすえゆきしげ)

 在米ジャーナリスト。福岡県大牟田市出身。法政大学社会学部卒業後、雑誌編集者などを経て1988年渡米。90年よりニューヨークの邦字誌OCSニュースの編集記者、後に編集長となる。2005年、同誌休刊に伴い独立。日本のSAPIO、プレジデントなどに寄稿。文藝春秋、週刊文春、週刊ポスト、女性セブンなどでも取材・執筆していた。現在、ワシントンDCとヒューストンで発行されている邦字紙SAKURA(現在不定期発行)の編集長を務める傍ら週刊NY生活でも執筆活動を行なっている。